3D シーン生成
ショットを説明すると、オブジェクト、カメラの動き、タイミングを含む、編集できるアニメーション付きのクレイ調 3D シーンをプリビズ用に作ります。レンダリングすれば、動画モデルのレイアウトリファレンスになります。
3D シーン生成(Generate 3D Scene)ノードは、ショットの説明を、テクスチャーのないクレイ調の、編集できるアニメーション付き 3D シーンに変えます。オブジェクトとカメラを配置し、時間に沿った動きを付けるので、最終的な動画にクレジットを使う前に、フレーミング、カメラの動き、ブロッキングを確認できます。ノードが返すのは動画ではなくシーンです。シーンは 3D シーン編集(Edit 3D Scene)で編集するか、動画レンダリング(Render Video)でエクスポートします。
使いどころ
- ショットをプリビズしたいとき。被写体の立ち位置、ものの前後関係、カメラの動きを事前に確かめられます。
- 動画モデルに、自分で決めたブロッキングとカメラの動きに従わせるための、レイアウトリファレンスが欲しいとき。
- リファレンス画像やクリップのおおまかなレイアウトや動きを再現し、それを調整したいとき。
- 最終的なレンダリングの前に、カメラの動きやタイミングを低コストで比較したいとき。
利用できる場所
3D シーン生成は、すべてのエディションのノードピッカーの動画 › タイトル、グラフィック、字幕にあります。コードや AI アシスタントからは、API、SDK、MCP の generate_3d_scene ツールで実行できます。セルフホスティング環境では、クレジットによる課金はありません。
クイックスタート
ノードを追加する
キャンバス上で Tab を押し、動画 › タイトル、グラフィック、字幕 › 3D シーン生成を選びます。
ショットを説明する
設定パネルのシーンに、オブジェクト、その動き、カメラの位置と動き、タイミングを書きます。たとえば A red suitcase rolls behind a central pillar and reappears. Dolly right over four seconds. のように書きます。
リファレンスがあれば追加する
リファレンス入力に、画像を最大 8 枚、動画を最大 1 本接続します。それぞれについて、リファレンスで appearance、layout、motion のいずれかの役割を選びます。
実行してプレビューを確認する
実行をクリックします。設定パネルに 3D プレビューが表示されます。再生したり、タイムラインをスクラブしたりして、オブジェクトやカメラを直接調整します。
入力
| 入力 | 接続できるノード | 説明 |
|---|---|---|
| リファレンス | 画像ノードと動画ノード | 任意です。最大 8 個のリファレンスで、そのうち動画は 1 本までです。画像は、見た目とレイアウトをガイドします。動画は、動きとレイアウトをガイドします。 |
出力のコンポジションは、編集できるシーンです。動画レンダリングに接続するか、3D シーン編集または 3D レンダリング Pro(3D Render Pro)のシーン入力に接続します。
設定
| 設定 | 説明 |
|---|---|
| シーン作成エンジン | インストール環境にアドバンスエンジンがある場合にだけ表示されます。デフォルトはベーシックです。アドバンス(ホスト型)は、より詳細なシーンを作成し、料金は別に設定されています。アドバンス(ローカルの Blender)は、インストール環境がペアリングしたデスクトップに対応している場合にだけ表示されます。アドバンスエンジンは固定のプランナーを使うため、モデルの設定は表示されません。 |
| AI モデル | シーンを計画する言語モデルです。デフォルトは Claude Sonnet 4.6 です。モデルのティア(エコノミー、スタンダード、プレミアム)によって料金が決まります。 |
| 推論の強度 | 推論できるモデルで表示されます。非常に高いと最大では、1 段階上のティアで課金される場合があります。 |
| シーン | ショットの説明です。オブジェクト、その動き、カメラ、タイミングを書きます。 |
| リファレンス | 接続した各リファレンスに、役割を 1 つ指定します。appearance(画像のデフォルト)、layout、motion(動画のデフォルト)のいずれかです。 |
| FPS | 1 秒あたりのフレーム数で、24(デフォルト)、30、60 のいずれかです。 |
| 長さ(秒) | 1〜60 秒です。デフォルトは 4 秒です。 |
| アスペクト比 | 16:9(デフォルト)、9:16、1:1、4:5 のいずれかです。 |
| 前後のテキスト | 実行時に、シーンの説明の前後に追加されるテキストです。プロンプトの前後のテキストを参照してください。 |
役割は、リファレンスが何を意味するかをモデルに伝えます。つまり、ものがどう見えるか、どこに置かれるか、どう動くかです。同じ画像でも、3 つの役割のどれを選ぶかによって、3 通りの異なる意味になります。
プレビューとリビジョン
シーンには、すべてのオブジェクトの ID、位置、回転、スケール、サイズと、カメラの位置、ターゲット、レンズ、そしてライティングとキーフレームが保存されます。設定パネルの 3D プレビューでは、シーンを再生したりスクラブしたりでき、オブジェクトを選んでその値を直接編集できます。
- 直接編集は無料:プレビューで値を変更すると、モデルを呼び出さず、クレジットも使わずに、シーンの新しいリビジョンが作られます。
- アニメーションの有無で動作が変わる:アニメーションしていないチャンネルでは、編集するとすべてのフレームでオブジェクトが移動します。アニメーションしているチャンネルでは、編集すると現在のフレームにキーフレームが書き込まれます。
- すべてのリビジョンが残る:リビジョンリストには、各リビジョンの出どころが生成結果、モデルによる編集、手動編集、接続されたシーンからのいずれかで表示されます。どのリビジョンでも、復元すれば再び使用中にできます。
- あなたの編集が優先される:シーンを編集した後に生成が完了した場合、あなたの編集が有効なまま残ります。お知らせに、新しいリビジョンを使用と自分の編集を保持が表示されます。
- 単位:位置はメートル単位で、Y 軸が上向きです。回転はラジアン単位で、フレームは 0 から数えます。
レンダリングする MP4 は、それぞれ特定の 1 つのリビジョンを使います。
シーンでできること、できないこと
- 単純な形状:ベーシックエンジンは、単純な形とそのグループでシーンを作ります。人物の代わりとなる簡単な人形も、その中に含まれます。テクスチャー付きの細かいモデルや、物理シミュレーションは作りません。
- おおまかな再現:画像には隠れている部分が写らないため、隠れた形状は推測で補われます。動画リファレンスは、動きとレイアウトのガイドとして読み取られます。
- クリップ全体のみ:動画リファレンスは、全体が分析されます。クリップの一部だけを使うには、先に動画のトリミング(Trim Video)でトリミングし、トリミングしたクリップをリファレンスにします。
エクスポートする前に、必ずプレビューを確認してください。
レンダリングを動画リファレンスとして使う
動画レンダリングがシーンからエクスポートする MP4 は、レイアウトリファレンスです。被写体の位置、ものの前後関係、フレーミング、カメラの動き、タイミングの情報を持っています。同時に、テクスチャーのないグレーのクレイという見た目も持っており、動画モデルは、指示されない限りその見た目を真似てしまいます。次の 2 つのルールを守れば、レイアウトだけを残し、クレイの見た目を取り除けます。
1. クレイのレンダリングには、必ず用途を限定する 1 行を付ける:動画レンダリングの出力を動画生成(Generate Video)ノードの動画リファレンス入力に接続すると、Nodaro がそのリファレンス用の行を自動で追加します。ワークフローを実行したときも、動画ノード自体の実行をクリックしたときも追加されます。ノードの最終プロンプトのプレビューには、その行が送信されるとおりに表示されます。クリップの場合、その行は次のとおりです。
LAYOUT reference only — match its subject positions and blocking, its foreground occlusion, its framing, its camera angle, its camera motion and its timing. Ignore its untextured grey clay placeholder look, its flat placeholder colours, its materials, its lighting and its empty background; none of that is the target look. Take the look from the prompt and from the other references
モデルは、この行を @video_1: に続く形で読み取ります。カメラが動かないシーンでは、カメラの動きに関する部分が省かれます。レンダリングから取り出したフレームを画像リファレンスとして接続した場合は、動きとタイミングに関する部分が省かれます。そのリファレンスの用途をすでに限定しているプロンプトはそのまま残されるため、もう一度実行しても行が二重になることはありません。
2. 本物らしく見せる人物には、それぞれ専用のキャラクターリファレンスを付ける:フォトリアルな表現が適用されるのは、フレーム全体ではなく、リファレンスを付けた被写体ごとです。レイアウトリファレンス 1 つとキャラクター 1 人の場合、本物らしくなるのはそのキャラクターだけで、ほかの人物はすべてクレイの代役のまま残ります。人物ごとにキャラクターアセット(Character Asset)を 1 つずつ使えば、すべての人物が本物らしくなり、それぞれのキャラクターの見た目も保たれます。ロケーションやスタイルの画像のために、リファレンスの枠を 2 つ空けておいてください。
元の見た目用の画像も、最終的な動画ノードに接続してください。クレイのレンダリングがブロッキングとカメラを、画像が見た目を担います。レンダリングは、開始フレームではなく、必ずリファレンス入力に接続します。開始フレームは見た目を決めてしまい、用途を限定する行も開始フレームには届かないためです。ガイドありの結果とガイドなしの結果を比べるには、プロンプト、画像、モデル、設定をまったく同じにして、クレイの動画とその行だけを加えます。
クレジット
Nodaro Cloud では、シーンの料金は、最大 3 つの部分の合計です。
| 部分 | クレジット |
|---|---|
| シーンの作成 | エコノミーのモデルで 10、スタンダードのモデルで 30、プレミアムのモデルで 40 |
| 動画リファレンス(ある場合) | その動画の動画分析(Video Analysis)の料金 |
| 動画レンダリングでの MP4 のエクスポート | 長辺が 1920 ピクセルまでは 50、5.12 メガピクセルまでは 75、それを超える場合は 125 |
デフォルトのモデルはスタンダードです。画像リファレンスだけを使うシーンは、作成に 30 クレジット、MP4 を 1 回エクスポートすると 80 クレジットです。推論の強度を高くすると、課金されるティアが上がることがあります。
このノードで選べるアスペクト比は、どれも 1920 ピクセル以下でレンダリングされるため、エクスポートは 50 クレジットです。それより大きなフレームになるのは、エディターでシーンのサイズを変えた場合か、API や MCP でシーンを渡した場合だけです。3D シーンのレンダリング料金を参照してください。
プレビューの再生と値の編集は無料です。Community エディションと Business エディションでは、クレジットによる課金はありません。
ヒント
- カメラが何をいつするかを書く:「Dolly right over four seconds」のように書くと、モデルに明確な動きと長さが伝わります。
- プリビズは短くする:デフォルトの 24 fps で 4 秒という長さは、ブロッキングのひと区切りにあたり、プリビズで確かめる単位としてちょうどよい長さです。
- 変えてはいけないものをロックする:3D シーン編集で変更を指示する前に、そのままにしておくべきオブジェクトをロックします。
- 完成したショットを 1 ステップで作るには:インストール環境で使える場合は、3D レンダリング Pro が、より詳細なシーンの作成とエクスポートを 1 回の実行で行います。
トラブルシューティング
プレビューに、WebGL が必要だと表示される:3D プレビューには WebGL が必要ですが、ブラウザーで無効になっています。ブラウザーで WebGL を有効にするか、WebGL に対応したブラウザーを使ってください。シーン自体は失われていないので、動画へのレンダリングは引き続き行えます。
プレビューが停止する、またはグラフィックスコンテキストが失われる:シーンのデータには影響ありません。パネルで値の編集を続けるか、シーンを動画にレンダリングしてください。
API から
POST /v1/3d-scene/generate は jobId を返します。ジョブが完了すると、その output_data.scenePlan に、編集できるシーンが入ります。このシーンは、POST /v1/render-video/plan に planType: "3d-scene" を指定してレンダリングします。
const scene = await client.nodes.runAndWait("generate-3d-scene", {
prompt: "A red suitcase rolls behind a central pillar and reappears. Dolly right over four seconds.",
durationSeconds: 4,
fps: 24,
aspectRatio: "16:9",
references: [{ id: "suitcase-appearance", kind: "image", role: "appearance", url: appearanceImageUrl }],
});
const video = await client.nodes.runAndWait("render-video", { planType: "3d-scene", plan: scene.scenePlan });- リファレンス:
{ id, url, kind, role }を使います。kindはimageかvideo、roleはappearance、layout、motionのいずれかです。任意のobjectIdを指定すると、リファレンスを 1 つのオブジェクトに結び付けられます。動画の一部の時間範囲だけを指定すると、料金が発生する前に拒否されます。 - フレームレート:API では、
fpsに 15〜60 の任意の値を指定できます。 - エンジン:
GET /v1/3d-scene/capabilitiesは、インストール環境で使えるオプションのアドバンスエンジンを一覧表示します。使えないエンジンを指定すると拒否され、ベーシックに切り替わることはありません。インポートに対応したアドバンスエンジンでは、inputAssetsを使って、シーンに保持されている既存の GLB モデルを最大 8 個取り込めます。 - アドバンスエンジンの結果:アドバンスエンジンで作ったシーンは、置いた前提と実行した修正も報告します。ビジュアルレビューの承認なしに納品される場合があり、失敗した実行でも、作成した下書きが残る場合があります。これらの結果の読み方は、3D レンダリング Pro で説明しています。
AI アシスタントは、MCP の generate_3d_scene、edit_3d_scene、render_3d_scene ツールを使います。MCP での 3D シーンと 3D シーン API を参照してください。
よくある質問
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